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知っておきたい海の危険とその対応

【事故発生時の対応・自分自身の安全が絶対条件】

 

初心者サーファーが流されていたり、溺水の状態等に遭遇した場合、救助は確かに大事ですが、あくまでも、自身が二次災害に巻き込まれないことがなによりも重要です。実務の水難救助は、海上保安官や消防官が行います。我々は、その事故に対する初動対応を出来る範囲で行う事を充分に理解してください。以下に挙げる各種の手法は、基本的には訓練が必要です。知っていると出来るとでは大きな違いがありますので、あくまでも出来る範囲で対応いただくよう重ねてお願い致します。

CASE① 意識のある要救助者

まず、要救助者に接近した際パニックで飛び掛かられる恐れがないことを確認し、 落ち着くように話しかけ安全な方向に誘導してあげましょう。離岸流( 沖に流される潮流)を逆行して岸に帰ろうとし、帰れなくなり体力を消耗し流されている場合が多いです。パドリングの体力が残っていない場合は、自分のリーシュをつかませて引っ張ってあげても良いですが、後ろから来た波に押され要救助者が自分に衝突する可能性もありますので、十分に注意しましょう。引っ張って帰るのは、相当な体力を消耗します。やはり、交代も考え監視役と合わせて複数で対応するようにしましょう。

CASE② 意識のない要救助者

要救助者が意識の無いように見えても、近づいた時に急に飛び掛かられることも考えられます。 前記のように要救助者に近づくときは、十分に気を付けてください。

1.要救助者のボードを要救助者の頭の方向にノーズがくるように裏返しにします。
2.レールを要救助者の脇にはさみ、ボードを反転させると簡単にボードの上に乗せることができる。

3.搬送方法は、岸から近い場合は、そのまま要救助者をボードと一緒に横からかかえる様に保持し、泳いで岸に帰ります。
4.自身のボードは、足についているリーシュでそのまま 引っ張って帰って帰っても大丈夫ですが要救助者の浮力体として使った要救助者のボードの下に重ね、一緒に抱えて泳いでも結構です。

波打ち際から陸上に搬送する

 

脱力した意識なしの要救助者は、方法を知っていなければ屈強な男性でも抱えて運ぶことができません。数々の手法がありますが、ここでは、一番使いやすい搬送方法をご紹介いたします。まず、しっかりと要救助者の背中に自分の胸を密着させます。腕で引き上げるのではなく、体全体を使って持ち上げるようにします。そして、要救助者の腕を持ち上げる際に持ち手に使います。 脇の下から自分の腕を入れます。そして、要救助者の腕を組むようにして腕を保持します。

なるべくふたりで搬送を
ひとりでも引きずるように搬送する事も可能ですが、なるべくなら協力者に要救助者の足を組むようにして両腕で脇にかかえるように 要救助者の足を持ってもらうといいでしょう。両腕で脇にかかえるように持つと女性でも力が入り易いです。 

「海」の特性からみる危険についてと、もし万が一事故に遭遇した場合の対処法について確認!

​​​海の「もしも」は118番

海上保安庁は、海上における事件・事故の緊急通報用の電話番号として

警察の110番や消防の119番のように局番なしの「118」番を設定していますので、

緊急の場合は、以下の事項を守って対応してください。

要救助者を発見した場合の対応

周りの人に声を掛けて協力者を確保してください。

まず、1名は118番に通報します。

要救助者への対応は、単独では​行わない。

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